2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
■Barsaat (監督:ラージ・カプール 1949年インド映画) ラージ・カプール主演・監督作品として1949年に公開された映画『Barsaat』は処女作『Aag』(1948)に続く監督第2作目となる。共演はナルギス、プレム・ナス、ニンミ。二組の対称的なカップルの愛の行方…
■Shree 420 (監督:ラージ・カプール 1955年インド映画) 大都会ボンベイ(現ムンバイ)への長い道のりをトコトコと歩く男がいた。彼の名は身なりは貧しいが表情はどこか明るく輝いている。きっと田舎から夢と仕事を求めてやってきたのだろう。彼は自分の心…
■Awaara (監督:ラージ・カプール 1951年インド映画) 映画『Awaara』は法廷の場面から始まる。ラジという男が裁判官ラグナスの殺人未遂容疑で逮捕されたのだ。女性弁護士リタはラグナスに問い詰める。「あなたにお子さんはいらっしゃらないんですか?」と。…
■Satyam Shivam Sundaram (監督:ラージ・カプール 1978年インド映画) ■顔に大きな火傷跡がある娘 顔に大きな火傷の跡がある娘と、それを知らず彼女に恋をしてしまった男。1978年ラージ・カプール監督作『Satyam Shivam Sundaram』は、そんな奇妙で困難な…
■Mera Naam Joker (監督:ラージ・カプール 1970年インド映画)■1人の道化師と3人の女別々の場所に住む3人の女性に小さな小包が届く。それには道化師の人形が包まれており、添えられた手紙には「私の最後のショウに招待します、来てくれるかい?私の名はジョ…
■Prem Rog (監督:ラージ・カプール 1982年インド映画) I. 恋心を抱いていた幼馴染は人の妻となってしまった。しかし彼女はまもなく夫を亡くし未亡人になってしまう。主人公はそんな彼女の人生を立て直すためになんとか力になろうとする。リシ・カプール、…
■Sangam (監督:ラージ・カプール 1964年インド映画) 1964年にインドで公開された映画『Sangam 』は男の子2人、女の子1人の幼馴染同士の3人が成長し、恋の三角関係となるが、そのうちの一人が軍務中に死亡と認定されて…というメロドラマだ。これだけの粗筋…
■Bobby (監督:ラージ・カプール1973年インド映画) 資産家の息子と漁師の娘とが激しい恋に落ち、それぞれの両親の反対を押し切って愛を貫こうとする、というインド映画ではお馴染みのスタイルのラブ・ロマンス映画です。しかしこれ、1973年公開作とはいえ…
■Arth (監督:マヘーシュ・バット 1982年インド映画) 1982年に公開されたマヘーシュ・バット監督作品『Arth』は夫の不倫による結婚生活の破綻とその顛末を描いた作品である。だがこの作品はこういったありがちなテーマを独特の展開で描き出したところが特徴…
■Nishant (監督:シャーム・ベネガル 1975年インド映画) ありふれた一組の夫婦が教師としてやってきたその村は、傲慢な領主が村人たちを非道に扱う無法の地だった。そして悲劇が起きる。1975年にインドで公開された映画『Nishant』は、インド農村部の暗部…
■Ankur (監督:シャーム・ベネガル 1974年インド映画) 南インドの小さな村に、ラクシュミ(シャバーナー・アーズミー)とキシュタヤ(サドゥー・メヘル)という貧しい夫婦が住んでいた。聾唖の夫キシュタヤは陶工カースト(ジャーティ)だったが仕事が無く…
■Nayakan (監督:マニ・ラトラム 1987年インド映画) 已むに已まれず警官殺しをしてしまった少年が成長し、暗黒街の顔役にのし上がってゆく。映画『Nayakan』は『ボンベイ』(1995)、『ディル・セ 心から』(1998)で知られるマニ・ラトラム監督により1987年に公…
■Do Bigha Zamin (監督:ビマール・ロイ 1953年インド映画) 映画『Do Bigha Zamin』は困窮のためカルカッタ(現コルカタ)に出稼ぎに出た農夫とその息子が出会う様々な労苦と人間関係を描くドラマである。インド公開は1953年、モノクロ作品。タイトルの意味…
■Madhumati (監督:ビマール・ロイ 1958年インド映画) 物語は嵐の夜、倒木によって立ち往生してしまった車の様子から描かれる。車に乗っていた男たちはとりあえず近くにあった古い邸宅に避難する。廃屋となった誰もいないその邸宅で、物語の主人公となる男…
■Parineeta (監督:ビマール・ロイ 1953年インド映画) 1953年にインドで公開されたモノクロ映画『Parineeta』は、カルカッタを舞台に、愛し合う一組の男女が家同士の諍いにより引き裂かれてしまう様を描いた文芸作品である。監督は社会派で知られ、『Do Bi…
■Sahib Bibi Aur Ghulam(旦那様と奥様と召使い)(監督:アブラール・アルヴィー 1962年インド映画) 廃墟となった屋敷の解体作業を監督する男。男にかつて栄華を誇っていたこの貴族の屋敷に召使いとして従事していた。貴族はなぜ没落したのか。 インド映画…
■Mr & Mrs '55(55年夫婦)(監督:グル・ダット 1955年インド映画) 懊悩と憂愁が売りの(?)グル・ダットは実はコメディ作品も撮っていたらしい。1955年に公開されたこの『Mr & Mrs '55』は偽装結婚を巡る男女のすれ違いを描いたロマンチック・コメディと…
■紙の花 (監督:グル・ダット 1959年インド映画) 『紙の花』は妻子ある映画監督が主演女優との不倫を疑われたことで転落するというメロドラマである。監督・主演を50年代ヒンディー映画界の巨匠と呼ばれるグル・ダットがつとめるが、この作品は彼の最後の…
■Kati Patang (監督:シャクティ・サーマンタ 1971年インド映画) 「なんだこの不幸の絨毯爆撃みたいなオープニングは!?」1971年公開のインド映画『Kati Patang』を観始めたオレは愕然としたのである。『Kati Patang』はこんな具合に始まる映画だ。 ・主人…
■Chhoti Si Baat (監督:バス・チャタルジー 1975年インド映画) とっても内気な青年が素敵な女子に恋したけれど、どうしていいのか分からない!おまけにイケイケな恋敵まで現れてさあ大変!いったいどうしたら彼女を振り向かせられるんだ!?という1975年…
■Zubeidaa (監督:シャーム・ベネガル 2001年インド映画) 2001年に公開された映画『Zubeidaa』は一人の青年が顔も知らぬ亡き母の足跡を辿るため様々な人々の証言を聞いてゆくという物語である。主演にカリシュマー・カプール、ラジャット・カプール。他にア…
■Jewel Thief (監督:ヴィジャイ・アーナンド 1967年インド映画) ひょんなことから正体不明の宝石強盗を追う羽目になってしまった男がいた。なぜなら、その宝石強盗は彼にそっくりだったからだ!?というのが1967年公開のインド映画『Jewel Thief』である…
■Sharmeelee (監督:サミル・ガングリー 1971年インド映画) 瓜二つの双子の姉妹が一人の男性との結婚を巡って仲違いし……という1971年にインドで公開されたロマンス作品です。しかしこの物語、こんなよくあるような設定から始まるにもかかわらず、後半から…