インド映画を巡る冒険(仮)

以前メインのブログに書いたインド映画記事のアーカイヴです。当時書いたまま直さず転載しておりますので、誤記等あったらご容赦ください。

 親の敵を成敗だ!/映画『Naseeb』【アミターブ・バッチャン特集 その3】

■Naseeb (監督:マンモーハン・デーサーイー 1981年インド映画)


かつて父を殺し、現在のうのうと金持ち生活を送っている男たちを成敗だ!とアミターブ・バッチャン演じる主人公ジャンが暴れまわる1981年公開のインド映画です。とはいえ、この時代のインド映画なもんですから、それだけではない盛り沢山の内容となっています。共演はジャンの友人役にシャトゥルガン・シンハー、ジャンの弟役にリシ・カプール、ヒロインにヘマ・マリニ。

冒頭では宝くじの高額当選券を巡り、友人同士の裏切りと殺人、そして陰謀がドロドロと描かれ、固唾を呑んで見守ることになります。そして10年の歳月が流れ、金を奪った連中はホテル経営で金持ちとなり、殺された男の息子ジャンは何も知らずにそのホテルでウェイターをしています。しかもジャンの友人というのが実は父を殺した男の息子、というのが因果を感じさせますよね。

そしてそのウェイターを演じるのがアミターブ・バッチャン。冒頭はシリアスだったのに、ウェイター姿のアミターブがにこやかな笑顔で歌ったり踊ったりし始めるしているもんですからちょっとずっこけます。ただやっぱりアミターブ、たっぱがあって手足が長いから踊りが映える。このシーンでは往年のインド映画名スターが総出演なのらしいのですが、この時代のインド映画には暗いので自分には分かりませんでした…。

その後主人公ジャンが歌ったり踊ったり、恋や友情にハートを焦がしたり、ストリートファイトで逞しさを見せつけたかと思うと酔っぱらってたちの悪い兄ちゃんになったりしてなかなかに忙しい展開が続きます。そして死んだ父は生きていた!とびっくりさせ、親父を不幸な目に遭わせた連中に復讐してやろうぜ!という流れになり、次から次にエピソードの盛り込まれた娯楽映画に仕上がっているんです。

クライマックスなんて復讐に赴いたジャンと仲間たちが何だか知らないけど全員コスプレしてる!しかもそのコスプレがなんだか脈歴が無い!君たちはゴレンジャイか!というサービス満点ぶり。しかしいかんせん全体的にとっちらかり過ぎているもんですから観ていて集中力が続きません。まあ当時のマサラ〜な映画の標準的な構成なのでしょうが、ちょっとオレには辛かったなあ。とはいえインドでは大ヒットし、ブロックバスター映画として記録されているらしいんですけどね。