インド映画を巡る冒険(仮)

以前メインのブログに書いたインド映画記事のアーカイヴです。当時書いたまま直さず転載しておりますので、誤記等ありましてもご容赦ください。

嘘が嘘を呼び込みにっちもさっちもいかないことに!?映画『ウソは結婚のはじまり?!』

ウソは結婚のはじまり?![原題:Eedo Rakam Aado Rakam] (監督:G・ナーゲーシュワラ・レッディ 2016年インド映画※テルグ語)

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 求職中のアルジュンは、一目惚れした相手の同情を誘うために、自分を孤児と偽って、スピード結婚に成功する。しかし妻が見つけてきた間借り先は、厳格な父を筆頭にした家族が住む自分の家だった。(SIFFJ HPより)

出演:ヴィシュヌ・マンチュ、ソーナーリカ・バードリア、ラージ・タルン

惚れた娘を振り向かせる為についた嘘がさらに嘘を呼び込み、雪だるま式に膨れ上がってにっちもさっちもいかないことに!?という典型的なインドコメディです。

ヒロイン・ニーラヴェニは家族のごたごたが嫌いなばかりに「結婚相手は孤児がいい」という女性なんですが、それを知った主人公アルジュンは「俺って孤児でーっす」と言って近付き、まんまと彼女の家族である兄貴に紹介されます。しかしその兄貴というのがバリバリのヤクザで、「ウチの妹と付き合うとるんやな?じゃあ結婚せぇや!?結婚するんやろな!?」と脅され無理矢理結婚という流れがあまりにもあまりで可笑しくてしょうがない!

その後ニーラヴェニは新居を見つけますが、なんとそこは入居者募集中の主人公の家族の住む家!「いや俺、孤児ってことになってるし!?」ここからの涙ぐましくもまた馬鹿馬鹿しいドタバタがひたすら笑いを生んでゆくんですね。

インド・コメディのスゴイ所は、縺れまくったややこしい事情がメインであるばかりに到底一言で粗筋を紹介できない所で、そしてそんなにややこしいにもかかわらず実際観てみると分かり易くしかも楽しくてしかたないって部分で、これ相当インテリジェントだよなあ。主人公二人のドタバタもよかったけど、一番光ってたのは主人公のお父さんの、あまりに切れ味の良すぎるボケっぷりだったなあとオレは思ったよ!